ベルリンフィル12人の金管奏者たち

Die 12 Blechbläser der Berliner Philharmoniker

‘ベルリンフィル12人の金管奏者たち’は世界最高峰オーケストラ、‘ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団’の金管奏者たちによる12人のアンサンブルです。 ベルリンフィルは楽員一人ひとりが「第一級のソリスト」と言われるほどの名手であり、それゆえ技術向上、創造的な音楽美への探求意欲もまた他の追随を許さぬほどに旺盛です。これを背景に、オーケストラ内には多種多彩な室内楽グループが存在しています。 世界一の名をほしいままにしてきたベルリンフィルの輝かしい栄光の実現は、こうしたメンバーの積極的な室内楽活動における、より高純度の合奏、躍動と生気あふれる音楽的対話の積み重ねと練磨の結晶というべきものです。 その室内楽グループのなかでも、‘ベルリンフィル12人の金管奏者たち’は最も古くから活動を開始し、国際舞台で名声を博している代表的なグループです。五重奏、八重奏を遥かに凌ぐ、トランペット5、ホルン1、トロンボーン5、テューバ1の計12人という編成は、オーケストラの壮麗な響きそのものです。‘ベルリンフィル12人の金管奏者たち’の使用するニュアンスに富んだ響きの美しさをもつドイツの楽器、また不可能を知らない超絶技巧に裏付けられた迫真の演奏と完璧なアンサンブルは、想像を遥かに超えた音楽を味わう感動を世に贈りとどけることとなりました。


結成初期にはルネサンス、バロックのプログラムを中心とし、後には委嘱作品等によりレパートリーを拡大し、さらには編曲された古典作品もまた聴衆の人気を得るところとなっています。2007年来日公演プログラムに象徴されるようなパーセルからグレン・ミラーまで、異なる時代や様式を大きく弧を描いて横断してゆくような魅力的な選曲は、このアンサンブルの可能性の幅や深さを余すところなく味わわせてくれるでしょう。また、この12人がアンサンブル活動をしている間は、オーケストラ本体は物理的にも音楽的にも活動が全く不可能になってしまいます。世界に冠たるベルリンフィルの金管奏者12人による極上のブラス・サウンドに触れることができる機会は限られており、しかもここ日本で聴けるということは、最高の贅沢と言って過言ではありません。





ドイツの新聞評(*)では、「すべての音域で音色も技巧も安定していた」「宗教音楽では合唱声部の対話が詩篇に添って行なわれるのが聴き取れた」「トロンボーンは“神の声”と長く言われてきたが、まさにそれだった」「バッハの珠玉の16分音符が(弦楽器ではなく金管楽器で)これほどうまくしなやかに実現できるとは!」「編曲もこのアンサンブルのようなヴィルトゥオーゾたちの手にかかってこそ魅力を発揮する」「ビゼーとミラーではオーケストラ技術とビッグ・バンド技術の双方が独自の名人芸として披露された」等、絶賛されております。 (*)『Frankfurter Rundschau』、『Die Welt』より



近年の活躍はヨーロッパの主要な音楽祭からの招聘や、ツアー公演と拡がる一方です。2003年にはルクセンブルクのエヒターナハ国際音楽祭(5月)、7月のある一週間で5つの音楽祭に出演(ウルム音楽週間、ルートウィヒスブルク宮殿音楽祭、モーゼル国際音楽祭、ラインガウ音楽祭、メックレンブルク・フォアポンメルン音楽祭)、2004年にはベルリンの大聖堂で生中継を伴うライヴ公演を行ない、2005年にはパッサウ音楽祭(7月)、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭での4回公演(8月)、バート・ドーベランで生中継ライヴ公演(9月)をいずれも大成功裏に終えております。
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