ナイジェル・ケネディ

Nigel Kennedy


ナイジェル・ケネディ1956年英国南部ブライトンに生まれる。故名匠ユーディ・メニューイン卿の愛弟子であり、彼の主宰する音楽学校にわずか7歳で入学。10歳でジャズヴァイオリンの大家ステファン・グラッペリと共演して以降、メニューイン卿、グラッペリ両者の薫陶を受け成長する。16歳で渡米、ジュリアード音楽院にて、五嶋みどり等世界のトップ・ヴァイオリニストらを数多く育てたドロシー・ディレイに師事。77年に卒業を待たずリッカルド・ムーティ指揮/フィルハーモニア管弦楽団との共演で英国デビュー、以後世界の主要オーケストラと共演を重ね、80年にはベルリンフィルに招かれ初共演を果たす。84年にエルガーのヴァイオリン協奏曲でレコードデビュー、グラモフォン誌“レコード・オブ・ザ・イヤー”に輝く。以後現在までにリリースされたCDは全てベストセラーとなっている。

特に89年にリリースしたヴィヴァルディ『四季』は、全世界で200万枚という驚異的セールスを記録し、最も売れたクラシック・アルバムとしてギネスブックの認定も受けた。長期にわたりクラシック・チャート首位、ポップス・チャートでも上位を占め、両チャートを同時に賑わせた初のアーティストとして全音楽界にその名声を轟かせ、ジャズやロック、ポップスなどにも進出、ポール・マッカートニーやケイト・ブッシュら著名スターたちとの共演を通して活動範囲を積極的に広げていった。パンク・ファッションでステージに立ち、圧倒的な演奏で聴衆を魅了するケネディは、以来常に時代の先端をリードし続けてきた。

92年人気絶頂のうち突然の活動休止を発表。97年に約5年の沈黙を破りロンドンで復帰コンサートを行い、その成功は英国総選挙中にもかかわらず主要新聞各紙一面を飾り、『ザ・デイリー・テレグラフ』紙をして、「ケネディは100万人に1人のヴァイオリニストだという事実を、改めて思い知らせてくれた」と言わしめた 。2000年バッハ・イヤーにはベルリンフィル主要メンバーとバッハ作品によるCD〈Kennedy Plays Bach〉を発表し、英国、ドイツでの複数の受賞へと結びつけた。
01年11月に同ベルリンフィルメンバーを伴い、初のツアー来日を果たす。各地でベストコンサートと絶賛を浴び、終演後のサイン会ではのべ1,500人ものファンが列をなした。『モーストリー・クラシック』誌企画の【MCMA(モーストリー・クラシック・メンバーズ・アワード)2001】では、その年の“演奏会オブ・ザ・イヤー”、“企画オブ・ザ・イヤー”、“ストリング・オブ・ザ・イヤー”計3部門で上位となり話題を席巻した。

ナイジェル・ケネディ02年に英国デビュー25周年を迎え、ベスト・アルバム〈グレイテスト・ヒッツ〉を発表、ヨーロッパ各地で記念ツアーを大成功させた。03年6月にはポーランドのバンド、クローケと共に制作したアルバム〈East Meets East〉を発表。また03年秋、その名を世界に音楽界のスーパースターとして知らしめた記録的ヒット作品であるヴィヴァルディ『四季』再録音〈Vivaldi〉リリースを皮切りに“ヴィヴァルディ・エクスペリエンス”と称し、ドイツ、日本でのツアーや新たな録音計画を開始。日本では同年11月、02年10月より自らが芸術監督を務めるポーランド室内オーケストラとの共演で2度目のツアー来日を果たした。

04年10月には〈VivaldiU〉を発表。このアルバムは前作〈Vivaldi〉と同様ベルリンフィル主要メンバーと共に制作され、ソリストとしてベルリンフィル第1コンサートマスターのダニエル・シュタープラヴァ、ソロオーボエ奏者のアルブレヒト・マイヤー、ソロチェリストのオラフ・マニンガーが参加している。

演奏者や聴衆の反応にあわせて音楽を生み出していくライブ感覚に溢れたケネディのステージは、音楽のジャンルを越え人々を魅了して止まない。世界中が固唾を飲んでその動向に注目する存在そのケネディの持つ“力”が、煌くような旋律に乗り、聴衆の魂を解放し、感動へと駆り立てる。今、絶対に聴き逃してはならないアーティスト、それがナイジェル・ケネディである。


近年の受賞歴

2000年
★音楽功労賞/クラシカル・ブリット(英国)
Outstanding Contribution to Music/Classical Brit

★年間最優秀器楽奏者(ヴァイオリン):〈クラシック・ケネディ〉/エコー・クラシック(ドイツ)
Instrumentalist des Jahres (Violin) : Classic Kennedy/ECHO Klassik

2001年
★年間最優秀男性アーティスト/クラシカル・ブリット
Male Artist of the Year/Classical Brit

★年間最優秀器楽奏者(ヴァイオリン):〈Kennedy Plays Bach〉/エコー・クラシック(ドイツ)
Instrumentalist des Jahres (Violin) : Kennedy Plays Bach/ECHO Klassik

2002年
★“音楽の大使”特別賞/エコー・クラシック
Sonderpreis "Ambassador of Music"/ECHO Klassik

2005年
★年間最優秀協奏曲録音作品(18世紀):〈VivaldiU〉/エコー・クラシック
Konzerteinspielung des Jahres (Musik des 18.Jahrhunderts) : VivaldiU/ECHO Klassik

★最優秀器楽曲:〈VivaldiU〉/クラシック・アマデウス音楽賞(オーストリア)
Instrumental : VivaldiU/Klassik Amadeus

2008年
★年間最優秀器楽奏者(ヴァイオリン):〈Polish Spirit〉/エコー・クラシック(ドイツ)
Instrumentalist des Jahres (Violin) : Polish Spirit/ECHO Klassik
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